目次
エアコンのカビ掃除は自分でできる!
手順やおすすめのカビ取り剤も紹介!
エアコンのカビ汚れが気になっているものの、自分で掃除して良いものか分からず、放置していませんか?
掃除業者に依頼するとお金もかかるので、なるべく自力できれいにしたいとお考えの方もいるでしょう。
そこで本記事では、エアコンのカビを自分で掃除する手順を紹介します。
掃除の際の注意点やカビの予防方法も紹介するので、ぜひ参考になさってください。
エアコンのカビを掃除しないで放置しておくリスク
エアコンにカビが生えたまま放置していると、健康被害をもたらす危険性があります。
エアコンをつけるとカビ臭いにおいがする場合は特に要注意です。
エアコン内部で繁殖したカビの胞子が、エアコンの風に乗って空気中にまき散らされている恐れがあります。
カビの胞子は肺炎やアレルギー症状、シックハウス症候群などを引き起こす原因となります。
くしゃみや咳、鼻水、発熱などの症状に悩んでいて、原因が分からない場合は、エアコンを掃除すると解決するかもしれません。
また、エアコンから飛んできたカビの胞子が水虫を引き起こすこともあります。
湿度が高い梅雨から夏場にかけて増えるため、冷房を使い始める前に掃除しておくのが望ましいでしょう。
エアコンにカビができる3つの原因
そもそもエアコンにカビが生えるのはなぜなのでしょうか。
ここでは主な原因を3つ紹介します。
原因を知り、カビが生えにくくなる環境を整えましょう。
原因①室温
エアコンにカビが生える原因として、快適な室温が挙げられます。
カビは、温度が20度以上30度以下の環境を好みます。
この温度は人間が快適だと感じる温度と同じです。
エアコンは室内を一年中快適な温度に保ってくれるので、カビにとっても居心地の良い環境を作り出してしまいます。
カビは梅雨から夏場にかけて繁殖しますが、冬でも快適な温度が保たれている室内では、季節を問わずカビが生えやすくなります。
原因②湿度
カビは湿度が60%以上の環境でも繁殖しやすくなります。
エアコンは、冷房のときにアルミフィンと呼ばれる銀色の金属の板に結露が発生します。
エアコンの内部は密閉空間なので結露が乾きにくく、湿度が高い状態が続くとカビが繁殖しがちです。
原因③ホコリ・汚れ
エアコンの内部にたまったホコリやゴミなどの汚れも、カビが繁殖する原因となります。
カビは繁殖する際にホコリやチリをエサにします。
エアコンは構造上、室内の空気を取り込む必要があるため、フィルターを通しても空気中のホコリやチリが内部に入り込んでしまいます。
掃除せずに放置していると、カビが増える原因となるので注意しなければなりません。
エアコンのカビ掃除は自分でできるのか?
エアコンは電子機器で中身も複雑そうなので、自分で掃除しても良いのか迷う方もいるでしょう。
エアコンは自分で掃除しても良い場所と、専門業者でなければ掃除できない場所に分かれています。
自分で掃除できる場所であれば簡単にエアコンをお手入れでき、カビの繁殖も予防できるため、定期的に行いましょう。
エアコンでカビがたまりやすい場所
エアコンの内部でカビがたまりやすい場所には、以下が挙げられます。
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フィルター
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アルミフィン(熱交換器)
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ドレンパン
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吹き出し口(ルーバー)
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送風ファン
フィルターと吹き出し口は、自分で掃除しても問題ない場所です。
フィルターはエアコンのフロントパネルを開けてすぐに見える網目状の板のことです。エアコンは室内の空気を取り込む際に、このフィルターを通して空気中のホコリやチリを防ぎます。
そのためホコリがたまりやすく、放っておくとカビが繁殖する原因となります。
また吹き出し口はエアコンの風が出てくる場所です。
エアコンの内部にカビがたまっていると、吹き出し口に黒い点々とした汚れが付くことがあります。
ここまでカビが生えている場合、内部ではカビがかなり繁殖していると考えて良いでしょう。
上記の2カ所以外を掃除するには、掃除業者へ依頼する必要がありますが、特にカビがたまりやすいアルミフィンは小まめに掃除したい場所です。
水洗いはできませんが、ホコリを取り除く程度であれば問題ないでしょう。
自分でエアコンのカビや汚れを掃除する際の手順
ここからは、自分でエアコンのカビや汚れを掃除する手順を紹介します。
自分で掃除できる範囲は限られますが、小まめに掃除すればカビの繁殖を防げます。
掃除手順①エアコンの電源を切っておく
エアコンの掃除を始める前に、必ず電源を切り、コンセントを抜きます。
電源が入ったまま掃除すると感電する恐れがあるので、必ず確認してください。
掃除手順②カビ取り剤を用意する
次にカビ取り剤を用意します。
基本的には、水かぬるま湯に中性洗剤を混ぜて薄めたものを使いましょう。
どうしても落とせない黒いカビの汚れには、塩素系のカビ取り剤を部分的に使うのも一つの手段ですが、その際はいくつかの注意点があるので、後述する方法を守って使用してください。
特ににおいが残ると部屋中に塩素のにおいが漂ってしまうので、キュービックスクエアの「カビが取れる」シリーズのように、塩素系特有のにおいが少ないものを使用するのがおすすめです。
掃除手順③エアコン本体の上のホコリを取り除く
準備が整ったら、エアコン本体のホコリを拭き取ります。
この後の工程でエアコンのフロントパネルを開けるので、ホコリが舞い散らないようにするためです。
乾いた布巾やモップを使い、本体の上や前面のホコリを取り除きましょう。
掃除手順④エアコンのフロントパネルを開け、フィルターを取る
エアコンの取扱説明書に従ってフロントパネルを開けます。
無理にこじ開けると故障するので、優しく扱いましょう。
フロントパネルを開けるとすぐにフィルターが見えます。
フィルターにホコリが多く付いている場合は、取り外す前に掃除機で表面のホコリを吸い取っておきます。
なお、踏み台に乗る際は滑らないように靴下やスリッパは脱ぎ、足元が安定しているか確かめてから掃除機をかけましょう。
掃除機が重く、持ち上げるのが難しい場合は、無理に行わなくても大丈夫です。
ホコリがあらかた取れたら、フィルターを取り外します。
このときも取扱説明書に従って正しい方法で取り外し、ホコリが舞わないように優しく引き抜きます。
掃除手順⑤フィルターのホコリを掃除機で取った後、シャワーで水洗いする
新聞紙やチラシを床に敷き、その上にフィルターを乗せて掃除機でホコリを吸い取ります。
ホコリはフィルターの表面に付くので、表面を上にして掃除機をかけます。
裏面から掃除機をかけると、フィルターの網目にホコリが詰まってしまうので、表裏を間違えないよう注意してください。
続いて、お風呂場でフィルターにシャワーをかけて水洗いします。
このときは掃除機で吸い取るのとは反対に、フィルターの裏面からシャワーをかけましょう。
網目からホコリが押し出されて、掃除機で吸い取りきれなかったホコリもきれいに落ちます。
水洗いが終わったら、先ほど準備したカビ取り洗剤をフィルターにかけて、歯ブラシなどの柔らかいブラシで優しくこすります。
黒いカビ汚れが取れない場合は、塩素系カビ取り剤を黒い部分にのみ塗布し、ブラシで軽くこすります。
汚れを取り除いたら、シャワーをかけて洗剤をよく洗い流しましょう。
洗い残しがあるとフィルターが傷む原因となるので、注意してください。
すすぎ終わったら、タオルでフィルターの水気を拭き取ります。
タオルを2枚用意して、フィルターを挟み、優しく押さえながら拭き取ると効率的です。
水気を拭き取ったら室内へ移動し、完全に乾燥するまで半日から丸一日、干しておきます。
直射日光が当たるとフィルターが変形する恐れがあるため気を付けましょう。
掃除手順⑥ハンディモップなどで内部のホコリを取る
フィルターを乾かしている間に、エアコン内部のホコリを取り除きます。
あまり内部を触ると故障する懸念があるので、自分で取り除ける範囲のホコリのみをハンディモップなどで取り除きましょう。
強くこするとホコリを奥に押し込んでしまうため、優しく拭き取ります。
掃除手順⑦フィンに掃除機を当ててホコリを取る
次に銀色のアルミフィンに掃除機をそっと当ててホコリを取り除きます。
細かい部分のホコリまで取りたくなるかもしれませんが、デリケートな部品なので触りすぎないように注意してください。
掃除機で吸い取れるホコリだけ取り除きます。
掃除手順⑧吹き出し口も雑巾で拭き取る
ホコリが取れたら、雑巾で本体と吹き出し口を拭き取ります。
雑巾を水かぬるま湯で濡らして固く絞り、エアコンのフロントパネルの表面と裏面、本体の上部、吹き出し口を拭きます。
水拭きするのは、プラスチックの部分のみにとどめてください。
アルミフィンのような金属を濡らすと故障する可能性があるので、要注意です。
最後に乾いた雑巾で乾拭きし、完全に乾燥させたフィルターをもとの場所に取り付ければ、エアコン掃除は完了です。
自分でエアコンのカビ掃除をする際に注意しておきたいポイント
自分でエアコンのカビを掃除する際は、いくつか注意したいことがあります。
安全のために以下の2点を押さえておきましょう。
注意点①電装部品に水や洗剤をかけないようにする
エアコンのカビ掃除では水と洗剤を使いますが、電装部品にはかけないよう注意してください。
エアコンの内部に水や洗剤がかかると故障の原因となります。
エアコン本体を水拭きする際は、水を直接吹きかけたりせず、水で濡らして固く絞った雑巾を使ってください。
なお、洗剤はエアコン本体には使用できません。
フィルターを洗剤で洗う際は、必ず取り外し、洗剤を水で薄めたものを使用しましょう。
注意点②ドレンホースの状態を確認する
エアコンのカビを掃除する前に、ドレンホースが詰まっていないか確認しましょう。
ドレンホースとは、エアコン内部にたまった結露を外に排出するホースのことで、室外機の側にあります。
外にあるためホコリやゴミ、葉っぱなどが入り込みやすく、ホースが詰まるとエアコンの内部から水漏れが発生する恐れがあります。
割り箸をホースの先に差し込み、中が詰まっていないか確認してみましょう。
無理に差し込むと汚れを押し込んでしまうので、優しく取り扱うように心掛けてください。
自分でできるエアコンのカビを防止するための3つの方法
いくらきれいに掃除をしても、予防しなければすぐにカビが生えてしまいます。
そこで、自分でできるエアコンのカビを防止する3つの方法を紹介します。
今日から実践して、エアコンを清潔に保ちましょう。
方法①定期的な掃除によって汚れをためないようにする
年末など大掃除の時期にエアコンを掃除するのも良いですが、日々の小まめな掃除によって頑固なカビを予防できます。
月に1~2回程度、フィルターやアルミフィン、エアコン本体のホコリを掃除機や雑巾で取り除くだけで、カビのエサとなる汚れが減ります。
業者を呼んで掃除する頻度も減るので、経済的です。
ただし、先述のように内部を触りすぎると故障の原因となるため、軽くホコリを取り除く程度にとどめましょう。
方法②内部クリーン機能や送風運転を活用する
エアコンを掃除する以外にも、内部クリーン機能を使ったり、送風運転を使ったりすることでカビを予防できます。
内部クリーン機能はエアコン内部のアルミフィンなどをきれいに保ってくれるので、積極的に使いましょう。
また冷房を使った後はアルミフィンに結露がたまっている状態なので、すぐに運転を止めずに30分以上送風運転をしてから、電源を切ってください。
エアコン内部が乾燥するので、カビの繁殖を抑えられます。
方法③部屋の換気を定期的に行う
カビの予防に効果的な方法として、部屋の換気も挙げられます。
カビはもともと空気中を漂っています。
カビの胞子がエアコン内部に入り込むことで繁殖が始まるので、なるべく空気中のカビを減らすことが根本的な予防につながります。
部屋の換気は毎日行い、空気中のカビの胞子や、エサとなるホコリを外に逃がしましょう。
湿気も外に逃げるので、すでに生えているカビを増やさないためにも重要です。
自分でエアコンのカビを掃除するときは「カビが取れる」シリーズがおすすめ!
自分でエアコンのカビを掃除する際は、まずフィルターをきれいに水洗いすることが大切です。
その際は中性洗剤を水で薄めたものを使用しますが、なかなか取れない頑固な黒カビには、塩素系のカビ取り剤がおすすめです。
キュービックスクエアの「カビが取れる」シリーズは、塩素系特有のにおいが少なく、におい残りの心配がありません。
また、ジェルタイプと泡スプレータイプの2種類から選べます。
部分使いしたい場合はジェルタイプがおすすめです。
次亜塩素酸を中心とした有効成分が配合されており、頑固なカビに素早く浸透してきれいに取り除きます。
柔らかいトロっとしたジェルなので拭き取る必要もなく、シャワーで簡単に洗い流せます。
また泡スプレータイプは、広範囲に広がってしまったカビを掃除するのにおすすめです。
こちらも有効成分がカビを素早く取り除くので、長時間放置する必要がありません。
エアコンのフィルター掃除に塩素系のカビ取り剤を使用する際は、フィルターを傷めないように洗剤を長い間付けておくことができません。
そのため「カビが取れる」シリーズのような浸透力の高いカビ取り剤がおすすめです。
なお「カビが取れる」シリーズを使ってエアコンのフィルターを掃除する際は、最後に必ず水かぬるま湯でフィルターを十分に洗い流してください。
すすぎ残しがあると故障の原因となるため、ご注意ください。
また洗剤はエアコン本体には使用できません。
使用するとさびができて故障する可能性があるので、使用は避けましょう。
まとめ
本記事では、自分でエアコンを掃除する方法を紹介しました。
エアコンは、フィルターや吹き出し口、アルミフィンの表面であれば自分で掃除できます。
フィルターは水洗い可能ですが、本体は水や洗剤をかけると故障する可能性があります。
ホコリをハンディモップや掃除機で取り除いたら、水で濡らして固く絞った雑巾などでプラスチックの部分のみを拭き取りましょう。
エアコンは定期的に自分で掃除することでカビの繁殖を抑えられます。
無理のない範囲で月に何度かエアコンを掃除してカビを防ぎ、快適な毎日を送りましょう。
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