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まな板が臭い原因とその対処法

食材の調理に欠かせないまな板。
しっかり洗っているのに臭いが取れず、困った経験はありませんか?まな板の臭いは雑菌だけではなく、食材から移る臭いやカビなども原因になります。

ここでは、まな板が臭いと感じる原因と洗浄・除菌方法、臭いへの対処法を紹介します。



まな板が臭い原因

調理などで食材を扱うまな板は、食材が直接触れる場所のため雑菌やカビに要注意。
食器などと一緒に洗うことはもちろん、清潔に取り扱いたいところです。
ここでは、また板が臭くなってしまう原因について、原因と素材の種類に応じた対処法を紹介します。

雑菌

まな板の臭いは、食品や空気中から移ってくる雑菌の繁殖によって引き起こされます。
2012年に東京都の衛生微生物研究センターが行った実験によると、牛肉を置いたあとのまな板には10平方センチあたり20,000個以上の雑菌が付着していることがわかりました。

水洗いのみでも雑菌の除去は難しく、雑菌の中には食中毒菌も含まれることから、感染症や食中毒対策のためには、除菌効果のあるスプレーや洗剤を使って洗浄を行うことが理想的です。

関連記事:除菌とはどのような作用のこと?定義を詳しく解説!

カビ

食材の臭いがとれても、抗菌作用のないものにはカビが発生するおそれがあります。

カビは屋内外と問わず空気中を漂っており、水分や栄養分のある場所に定着して繁殖するため、まな板をしっかり洗ったあとも水分が残っている場合は注意が必要です。

カビは熱湯などで死滅しますが、木製のまな板では溝や木の中にもカビの根が残りやすく、その場合漂白や天日干しも行わなければ完全に死滅させることはできません。

まな板の臭いの対処法と手順

まな板が臭うときは、まな板の素材にあわせて消毒や消臭を行います。
ここからは素材ごとの手順についてチェックしていきましょう。

関連記事:消臭とはどのような作用・定義のこと?

木製の場合

木製のまな板は、包丁を使ったときの切り込みや傷がたくさんついています。
傷の間に水分が入り込むと、雑菌やカビ菌にとっては格好の繁殖場所となり、カビの黒ずみが発生して食器用洗剤だけでは落とせなくなってしまいます。

木製のまな板は、塩素系漂白剤を使用することで変色や塩素の臭いが染み付く原因となるため、以下に紹介する方法で洗浄を行いましょう。

お酢・レモン

木製のまな板には、お酢・レモンのような身近な食材を使って臭い対策を行うことができます。
レモンには酸が含まれ、まな板に残った色素汚れや水アカ汚れを落とせます。

レモン汁をまな板の一面にかけて1時間程度放置して洗うか、レモンの皮を使ってまな板を直接磨くこともできます。

お酢は酢酸と呼ばれる酸が含まれている食品です。
細菌は水素イオン濃度(pH)が小さい酸性の環境では生息できないため、菌の繁殖を抑えながら消臭効果も期待できます。

まな板をきれいに洗剤で洗い、その後熱湯を回しかけます。
次に乾いた台ふきんをまな板の表面にかけて、穀物酢4分の1カップに水道水4分の3カップ、塩大さじ1.5程度を混ぜた水をふきんに染み込ませるようにかけて室温のまま1時間以上放置し、水洗いをして完了です。

身近な食材としては、塩を使う方法もあります。
塩には浸透圧を発生させることによる殺菌作用があり、菌から水分を抜き取ることで死滅させることができます。

まずまな板を通常の洗剤で洗い、油汚れを落とします。
次に、水分を拭き取ったまな板の上に塩(粗塩)を多めに塗り拡げ、30分以上そのまま放置し、表面をこすり洗いしながら塩分を洗い流します。
風通しの良いところでしっかりと乾かしてください。

重曹

重曹は弱アルカリ性の性質をもつ物質で、水回りのいろいろな場所に使えます。
キッチンまわりに多い酸性の汚れや、酸性汚れが原因の臭いには重曹が適しています。

使用後、油汚れを落としたまな板の全体に重曹と水を混ぜ合わせて練り込んだものを塗り拡げ、上からラップをかけて包み込んで30分放置します。
放置後、水でしっかりと洗い流して乾かしましょう。

消臭スプレー

消臭スプレーは手軽に臭いを消せるアイテムで、時間がないときの除菌・消臭にもおすすめです。
軽く洗ったまな板に消臭スプレーを吹きかけ、そのまま放置して乾燥させます。
乾燥後、再度まな板を使用するときは一度水で全体を洗い流してください。

プラスチックの場合

プラスチック製のまな板は、木製と違い塩素系漂白剤への耐性があります。
重曹や塩では落ちきれない汚れも、強力な殺菌・漂白効果をもつ漂白剤でしっかりと落とせます。

ハイター

ハイターは塩素系の次亜塩素酸ナトリウム、水酸化ナトリウムを含むアルカリ性の液体です。
衣料品・食器などさまざまな製品に使うことができ、プラスチック製のまな板の除菌や消臭にも使用できます。

プラスチック製まな板の表面にも、包丁による傷や凹凸ができています。
細かいところにも入り込んだ汚れや雑菌は、ハイターを直接噴射するか、浸け置きによる漂白・除菌がおすすめです。

浸け置きの場合、まな板が完全に浸かる大きさのバットなどを用意し、水1リットルに対し10ml(キャップの半量)を注ぎ入れます。
まな板が浸る程度の水を入れて、その量に応じたハイターを加えて30分放置してください。

除菌・漂白後は薬剤が残らないようにしっかりとすすぎます。
また、普段の調理で除菌のみの目的で使用する場合は、汚れを洗剤で洗ったあとにまな板全体を台ふきんで多い、ハイターを水1リットルに対し10mlの割合で薄め入れて、台ふきん全体にかけ流して数分間放置します。

消臭スプレー

ハイターが使えない場合や、ハイターによる除菌・漂白の手間がかけられないときには消臭スプレーが活躍します。

調理後、洗剤で全体の汚れを落としたまな板に直接消臭スプレーを吹きかけ、しっかりと乾燥させてください。
乾燥後にまな板を使うときは一度全体を水洗いしてください。

まな板が臭くならないための予防策

まな板から臭いがする場合、食材汚れがしっかり落としきれていないか、カビや雑菌が繁殖しているかを疑うことができます。
木製のまな板は塩素系漂白剤が染み込んでしまうと、薬品の臭いが発生することも。

ここからは、まな板が臭わないためにできる予防策をみていきましょう。

しっかりと乾燥させる

まな板は常に乾燥状態におき、雑菌が繁殖しにくい状態にしましょう。
水洗い・消臭スプレーや除菌スプレーの使用後・浸け置きからすすぎ洗いをしたあとなど、いずれもしっかりと乾燥させることが大切です。

シートを敷いて食材を扱う

食材をまな板の上に直置きすると、細かい傷や溝に汁などが入り込み、そこから雑菌が繁殖しやすくなります。
肉や魚のように、直置きが気になる食材についてはラップやまな板シートを板の上に敷いて調理を行うと、まな板を清潔に保てます。

食材ごとにまな板を替える

食材に応じてまな板を替える方法もおすすめです。
肉や魚用のまな板は傷に強く抗菌作用のあるものを選び、それ以外は通常のまな板を使うといった方法で対策ができます。

水筒の臭いについての対処方法

下記の記事では、水筒の臭いの原因について解説しています。解決方法も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

関連記事:水筒が臭い原因とその対処法

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は、まな板の臭いの原因と素材ごとの洗浄方法、臭いを発生させないための予防策について紹介しました。
塩素系漂白剤や重曹、お酢などを常備しておくことも大切ですが、まとまった時間がとれないときのために消臭スプレーもぜひ用意しておきましょう。

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塩素ガスの発生がなく、揮発の心配もないためまな板の除菌にも使用可能です。