目次
カビはお風呂場や洗面所などの水周りだけでなく、壁紙にも広がってしまうことがあります。
見た目が悪くなるだけでなく、健康に悪影響を及ぼす可能性もあるため、早めに対処することが大切です。
そこで本記事では、壁紙にカビが生える原因から放置するリスク、カビの取り方、予防方法まで詳しく解説します。
壁紙のカビの取り方が分からずお困りの方は、ぜひ参考になさってください。
壁紙にカビができてしまう4つの原因
まずは壁紙にカビが生えてしまう原因から見ていきましょう。
下記で詳しく紹介します。
原因①換気不足
定的に換気をしていないと、壁紙にカビが生えることがあります。
カビは室内の湿度が70%以上のときに増え始めるといわれています。
窓を閉め切ったままの状態では湿度が上がり、カビが好む環境になってしまうので注意しましょう。
梅雨の時期や夏場はもちろん、冬でも換気をすることが大切です。
また、洗濯物を部屋干ししたり、お風呂場を開けっ放しにしたりすることでも温度は上がります。
季節に関係なく、常に室内の湿度を最適に保つよう心掛けましょう。
原因②結露
窓の結露を放っておくと、その水滴が付着した壁紙にカビが生える可能性があります。
そもそも結露は、室内と室外の温度に差がある場合に発生するため、冬場は結露が増える傾向にあります。
また梅雨の時期など雨が多い時期にも結露が増えがちです。
窓の結露を拭き取らずに放っておくと、壁に水滴がしみ込んでカビの原因となります。
また結露によって室内の湿度が上がることも、カビの発生を進行させる要因です。
原因③雨漏りや水漏れ
壁紙のカビは、雨漏りや上階からの水漏れが、天井から壁を伝うことでも発生します。
その場合は一度掃除をしても繰り返しカビが生えてくるので、専門業者へ相談する必要があります。
天井や壁が内部から腐食すると、家の耐震性にも影響を与えるため、早めに対処しましょう。
原因④壁に付着した汚れ
壁紙に付いた汚れを放っておくと、カビが増える懸念があります。
調理の際に使った油や調味料、食事などが壁紙に飛び跳ねた際、きちんと拭き取らなければカビのエサになってしまいます。
また、目には見えなくても壁紙には手垢やホコリが多く付着しているため、定期的に掃除していない場合は要注意です。
壁紙にできたカビを放置することの危険性
壁紙の壁を放置すると、どのような危険性があるのでしょうか。
以下で詳しく解説します。
リスク①健康被害を及ぼす
壁紙のカビを放置していると、アレルギー症状やシックハウス症候群を引き起こす危険性があります。
シックハウス症候群は、住居の空気汚染によって起こるさまざまな症状の総称です。
室内にカビが増えると空気中にカビの胞子が漂います。
それを吸い込むと咳や鼻水、頭痛、めまいなどが起こることがあります。
急に症状が現れるのではなく、毎日少しずつカビの胞子を吸い込むことで症状が現れ始め、家を離れると症状が和らぐのが特徴です。
リスク②ダニ・害虫の発生要因に
コナダニやチャタテムシなどのダニや害虫は、カビをエサにしています。
そのため壁紙のカビを放っておくと、これらの害虫を引き寄せてしまうため気を付けなければなりません。
ダニのフンや死骸を吸い込むと、アレルギー症状やシックハウス症候群を引き起こす危険性があります。
また害虫に刺されることでも、かゆみ・痛みの症状が出ます。
リスク③ボードの取り換えが必要になる可能性も
カビは胞子を飛ばして広がっていくので、壁紙から中の石膏ボードにまで繁殖してしまうこともあります。
そうなると、掃除をしたくらいでは取り除くことができず、石膏ボードを交換しなければならなくなります。
大規模な修繕が必要になるため、費用も時間もかかるでしょう。
そのため、壁紙のカビにはなるべく早く対処することが大切です。
壁紙のカビ取り方法【素材別】
壁紙のカビを取り除く方法は、壁紙の素材によって異なります。
以下で詳しく紹介します。
壁紙素材①紙・布など水を吸うタイプ
紙・布製などの水を吸うタイプの壁紙は、塩素系漂白剤が使えません。
そのため、酢と重曹、エタノールなどを使ってカビを落とします。
まずは以下の道具を用意しましょう。
- 酢
- 重曹
- 消毒用エタノール
- 水
- スプレーボトル×2本
- 雑巾・ハンディモップ・古い歯ブラシなど
続いて、次のように下準備をします。
- 雑巾やハンディモップを使って壁紙のホコリを取り除く
- スプレーボトルに酢を適量入れたら、2倍の量の水で薄める
- カビ部分に吹き付ける
ここまで準備できたら、以下の方法でカビを取り除きましょう。
- もう一つのスプレーボトルに水100mlと重曹小さじ1を入れて混ぜる
- カビ部分に吹き付けて、5分ほど放置する
- 雑巾でカビを拭き取る
- 消毒用エタノールを壁紙にまんべんなく吹き付け、最後に換気をする
カビがなかなか取れない場合は、古い歯ブラシを使ってこすり落とすのも効果的です。
なお、この方法によって殺菌はされますが、漂白剤を使わないためカビの色素が残ってしまう場合があります。
色素が気になる場合は、壁紙用の非塩素系の洗剤を使ってみるのも一つの手です。
壁紙素材②ビニールクロスなど耐水タイプ
脱衣所や洗面所、キッチンなどの水回りには、ビニールクロスのような耐水タイプの壁紙が貼られていることが多いです。
上記で紹介した水を吸うタイプの壁紙の掃除方法は、耐水タイプの壁紙にも有効です。
塩素系漂白剤を使うこともできるので、色素まで取り除けます。
塩素系漂白剤を使う際は、垂れ落ちないジェルタイプや泡タイプがおすすめです。
歯ブラシや雑巾を使って、以下の手順で掃除しましょう。
- 歯ブラシに塩素系漂白剤を付け、カビ部分をこする
- 雑巾を水かぬるま湯で濡らして固く絞り、水拭きする
- 最後に乾拭きして部屋を換気し、壁紙をしっかりと乾かす
なお漂白剤を使う際は、目立たない場所で色落ちしないか試してから、カビ部分に使用すると安心です。
壁紙素材③土壁・漆喰・珪藻土タイプ
土壁・漆喰・珪藻土も水を吸うため、塩素系漂白剤を使用できません。
カビを消毒するためには、エタノールが有効です。
スプレーボトルと雑巾、ハンディモップを用意し、以下の手順で掃除しましょう。
- 雑巾やハンディモップで壁のホコリを取り除く
- 雑巾を水かぬるま湯で濡らして固く絞り、カビを取り除く
- 乾いた雑巾で乾拭きする
- スプレーボトルに消毒用エタノールを入れて、壁にまんべんなく吹き付ける
- 部屋を換気して壁を十分に乾燥させる
カビを除菌できても色素は残ってしまうため、気になる場合は土壁・漆喰・珪藻土に特化したカビ用の洗剤を使用することをおすすめします。
壁紙素材④木材タイプ
木材も水を吸うため、塩素系漂白剤が使えません。
消毒用エタノールを使って消毒しましょう。
ここでは、雑巾ではなくキッチンペーパーを使った方法を紹介します。
スプレーボトルとハンディモップを用意し、次の通りに掃除を進めましょう。
- 壁紙のホコリを雑巾やハンディモップで取り除く
- スプレーボトルに消毒用エタノールを入れ、キッチンペーパーに吹き付けたら、カビ部分を拭き取る
- キッチンペーパーは使用するたびに新しいものに交換し、2を何度か繰り返す
- カビの周りも消毒用エタノールを吹き付けたキッチンペーパーで拭き掃除し、最後に部屋を換気して壁を完全に乾かす
カビの色素を落とす場合は、木材用のカビ取り洗剤を使用すると良いでしょう。
壁紙のカビ取りにおすすめ! カビが取れる
壁紙のカビ掃除は健康被害や害虫を予防するために重要ですが、賃貸の場合は退去時の修繕費を下げるためにも有効です。
自分でできるお掃除方法で、カビをきれいに掃除してみましょう。
壁紙のカビ掃除には、キュービックスクエアの「カビが取れる」シリーズがおすすめです。
ジェルタイプと 泡スプレータイプがあり、お好みに合わせて選べます。
ジェルタイプは強粘剤が入っていないトロっとした柔らかいジェルで、高濃度のカビ取り成分が素早く浸透・即効分解します。
増粘剤ゼロなので、液剤の拭き取りが楽にできます。
また塩素系の洗剤なのに塩素臭がほとんどしないので、室内で使ってもにおい残りが気にならないのもおすすめしたいポイントです。
もう一つのカビが取れる 泡スプレーは、高濃度なカビ取り剤が泡で出てくるので、狙った箇所にしっかりと浸透してカビを分解します。
周囲に飛び散らずに液剤を塗布できるため、室内での使用にも適しています。
また、ジェルタイプと同じく塩素系のにおいがほとんどしないので、においに敏感な方でも安心して使うことが可能です。
なお「カビが取れる」は、においはほとんど気にならないものの、次亜塩素酸を中心とした成分のため、水を吸うタイプの壁紙には向きません。
水を吸わないタイプの壁紙には優れた効果を発揮するので、試してみてください。
カビが取れる ジェル | カビが取れる 泡スプレー |
壁紙に生えたカビを落とす際の注意点
壁紙のカビは自分で掃除することができますが、その際は以下の2つの注意点を守りましょう。
注意点①カビの胞子を吸わないようにする
掃除中はカビの胞子を吸い込まないよう、気を付けなければなりません。
掃除の前にマスクやゴーグル、めがね、ゴム手袋などを装着して、カビを体内に取り込まないように対策します。
掃除中はなるべくカビの胞子を飛ばさないよう、カビ部分を叩いたり、息を吹きかけたりせず、優しく拭き取るように心掛けましょう。
また、洗剤を使用する際は長袖を着用するなど、肌に直接かからないように気を付けてください。
さらに換気をして、カビの胞子や薬剤を吸い込まないように対策します。
注意点②壁紙を傷つけないようにする
壁紙のカビ掃除をする際は、壁紙を傷つけないように注意しましょう。
カビを取り除く際はなるべく優しく拭き取り、最後はしっかりと乾燥させてください。
水を吸うタイプの壁紙は、水分が多すぎるとふやけてしまうので、取り扱いには十分気を付けなければなりません。
壁紙にカビを繁殖させないための予防法
壁紙のカビを掃除したら、再び生えてこないように予防しましょう。
以下で3つの方法を紹介します。
予防法①小まめに換気を行う
カビは湿度が高い環境で繁殖するので、日々小まめに換気して室内の湿度を適切に保つことで予防できます。
頻度としては1時間に2回程度、5~10分間の換気を行うのが理想的ですが、難しい場合は気が付いたときに窓を開けるだけでも違います。
季節を問わず、雨の日でも換気することが大切です。
また、最近は高断熱・高気密に設計されている家が増えてきています。
そのような家では湿気がたまりやすく、24時間換気システムを付けっ放しにしておくことが前提となっています。
必ず換気システムを稼働させた上で、小まめに窓を開けて湿気を外に逃がしましょう。
予防法②結露を取り除く
窓に結露が付いた場合は、すぐに取り除くことも大切です。
壁紙に水分がしみ込むとカビがあっという間に増えてしまいます。
特に、冬場にガスファンヒーターや加湿器を使用する家では、結露が発生しやすいです。
結露ができたら雑巾で拭き取り、除湿器を付けて湿気を取り除きましょう。
予防法③雨漏り・水漏れは速やかに修理する
雨漏りや水漏れを確認した際は、すぐに修理しましょう。
カビの原因となるだけでなく、建物の強度にも悪影響を及ぼします。
専門業者へ連絡するか、賃貸の場合は大家さんへ連絡して修理をお願いしましょう。
予防法④壁紙を小まめに掃除する
壁紙に油汚れや手あか、ホコリがたまっていると、カビの増殖の原因となります。
壁紙は小まめに掃除をして、清潔な状態を保ちましょう。
油や食事が壁紙に跳ねたらその都度拭き取る他、定期的にハンディモップや雑巾を使ってホコリを取り除くと、カビを予防できます。
壁紙のカビ取りには「カビが取れる」がおすすめ!
本記事では、壁紙にカビが生える原因から、カビを放置するリスク、掃除方法、掃除の際の注意点、カビの予防方法などを紹介しました。
カビは室内の湿度が高かったり、壁が汚れていたりすると、増殖する恐れがあります。
専用のカビ取り剤を使って除菌し、カビの色素を取り除けば、健康被害を防止できます。
また、賃貸の場合は修繕費を抑えることもにつながるでしょう。
壁紙のカビ掃除には「カビが取れる」のジェル・泡スプレーがおすすめです。
高濃度のカビ取り成分が素早く浸透して、カビを分解・除去します。
強い塩素系のにおいがしないので、室内で使いやすいのもおすすめのポイントです。
またキュービックスクエアでは、カビ取り剤以外にも家中の汚れを取り除けるお掃除グッズを多数取りそろえています。
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